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マシンツールフェア レポート

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2月13日から14日の2日間、マシンツールフェアを開催いたしましたので、その一部内容をお伝えします。多数のご来場、誠にありがとうございました。

技術セミナー

2月13日(木)

講師

ファナック株式会社
専務執行役員
製造統括本部長兼生産技術本部長
小坂 哲也 様

  • ファナックの考えるモノづくりについて
  • ロボットを活用した工場自動化について
セミナー 02/13
セミナー 02/13

2月14日(金)

講師

株式会社三菱総合研究所
営業本部副本部長
杉浦 孝明 様

  • クルマの電動化とモノづくり
セミナー 02/14
セミナー 02/14

パウダDED方式金属積層造形機 LAMDA

金属3Dプリンタは造形方式によって種類が分けられ、部品の形状・大きさや、求める造形速度によって、最適なものが異なります。LAMDAは「パウダDED方式」をとっており、材料粉末とレーザを同時に照射し任意の部分を溶融・凝固させて積層します。造形速度が最大500cc/hと早く、造形中の金属材料切り替えが可能であるため、主に異なる金属材料の積層や、既存製品の補修や再製作、大形製品の造形に適しています。

またLAMDAの大きな特長は「モニタリングフィードバック機能」と「ローカルシールド機能」です。 「モニタリングフィードバック機能」は、溶融状態をリアルタイムで監視し、造形パラメータにフィードバックすることで最適な造形を維持・コントロールするものです。「ローカルシールド機能」は、金属溶融時の大気の巻き込みをシールドガスにより防止するものです。これにより、従来は密閉されたチャンバ内で造形する必要があった金属積層を、チャンバの制約から解放することが可能になります。

モニタリングフィードバック機能は、今後AI適用により「正常」「スパッタ」「ワーク割れ」などさまざまな状態の画像を学習し、より正確な判断を行うことができるよう、進化していきます。

セミナー 02/14
セミナー 02/14

小型精密加工機 μV1 / 精密加工機μV5

μV1、μV5は、機械剛性を高めた構造、主軸の冷却・潤滑システム、環境温度変化の影響を受けにくくするサーモスタビライザーなどに特長がある精密加工機です。

μV1では、高精度機上測定技術の活用事例をご紹介しました。
 室温が変化する環境の中では、工具長・ワーク座標が変位し、加工精度を保つことが難しくなります。そこで活躍するのが、撮像式工具測定システムです。工具長を正確に測定・補正することはもちろん、ワーク自動計測に用いるプローブ長も測定・補正することで、より正確にワークの測定を行うことができます。この方法を活用し、プローブ長の測定→ワーク測定→工具測定→加工、といった手順を繰り返すことで、高い加工精度を保ったサンプルを展示しました。

またμV5では、連続した微細な形状を長時間高速加工した、エンボス加工サンプルをご紹介。微小な移動指令に対して厳しい加減速を繰返しながらでも、安定した加工が行えることを実証しました。

門形五面加工機 MVR・Ex

MVR・Exは、高精度を実現する構造が特長です。主軸内部冷却により、熱変位の根本要因である温度上昇を抑制し高速回転時の主軸の伸びを抑えています。また、サーモスタビライザが門形機の弱点であるコラム倒れを抑制することで、どのようなワークでも必要になる“真直・直角・ピッチ”といった基本的な精度が安定しています。

加工実演ではラムを突き出した状態での大径フライス加工を行い、振動に強い剛性ある門形構造・高い重切削能力をご覧いただきました。

また、アタッチメントの精度向上につながる、「ユニバーサルヘッドの自動補正機能」についても紹介しました。
ユニバーサルヘッドは、割出角度毎に、機械的な誤差が含まれることにより先端位置に差異が生じます。従来はその校正を行うために手動で先端位置を測定していたため、時間がかかり、測定できる角度の数にも限りがありました。当社では、それをタッチプローブと真球ゲージを使って自動化し、スピーディかつ正確に測定。短時間で多くの点を測ることにより、精度を向上する取組みを行っています。

門形五面加工機 MVR・Ex
門形五面加工機 MVR・Ex

大形高精度加工機 MVR・Fx

MVR・Fxは、高精度な金型加工を行う上で重要な「形状精度が良いこと」「面粗度が良いこと」「加工時間が短いこと」「スジ目が通っていること」「再現性があること」「工具間段差がないこと」といった、お客様の高いご要求にお応えすることができる加工機です。マシンツールフェアでは、割出5軸ヘッドを使用した高速加工を実演。割出5軸ヘッドにより工具を傾けて先端を避け、より切削性の良いポイントで加工し、面品位を高めることができます。

また、自動化アプリケーションの一つである空間誤差補正システムについて、納入ユーザ様での活用事例をご紹介しました。
プレス金型メーカである株式会社ファベスト様では、1型あたり平均40時間を要している、金型の「上下型ガイド部」のクリアランス調整工程を廃止したい、という課題をお持ちでした。そこでご活用頂いているのが、テーブル周囲に設置した基準ゲージをタッチプローブで自動計測し、経年変化により引き起こされる「空間誤差」を補正するシステムです。
これにより、長さ方向2.5mというような大型金型も、上下型ガイド部の誤差は狙い値以内(実測15μm)に。40時間のクリアランス調整が不要となりました。
このシステムは、金型自体の精度が向上するだけでなく、最終仕上げとなる「金型組付け調整時間」の短縮につながることで、生産効率化に寄与しています。

大形高精度加工機 MVR・Fx
大形高精度加工機 MVR・Fx

工作機械のモニタリングシステム DIASCOPE

DIASCOPEは、お客様の生産活動をサポートするためのモニタリングシステムです。4月からの販売機を対象として、歯車工作機械、大形工作機械、超精密加工機への標準搭載を開始しました。DIASCOPE搭載機では「リモートモニタリングシステム」と「稼働モニタリングシステム」の2つを標準機能としてご利用頂くことができます。

「リモートモニタリングシステム」は、お客様の設備機において問題が発生した際に、当社サポートセンターより該当の機械にリモートアクセスすることで、機械の状況を正確に把握して解決・復旧をサポートするための機能です。取得した情報に基づいた的確な復旧指示をお伝えすることで、機械のダウンタイムを削減します。

「稼働モニタリングシステム」は、設備の稼働情報をお客様自身でご確認いただくことができる機能です。リアルタイムの稼働状況に加えて、アラームなどの停止情報もいち早く確認いただけるため、無駄時間の削減につながります。また、日ごとや月ごとの稼働実績の集計画面も表示されるため、稼働率の改善活動・活動結果の確認にもご活用いただけます。

メンテナンスサポート契約

古い機械のサポートも充実させてほしいとのお声にお応えするのが「メンテナンスサポート契約」です。メンテナンスサポート契約とは、保守点検とおすすめメンテナンス工事を定期的に実施して異常を早期発見し、突発の故障を未然に防ぐサービスです。

効果として、あるお客様での契約前後の年間突発工事件数を比較すると、50%減少したとの結果が出ました。これにより機械停止損失額は大幅に抑えられます。また、お客様からは、「以前と比べ機械の突発停止が無くなり、長期停止もなくなった」「故障しても点検しているので、原因が絞りやすくなった」とのお言葉を頂きました。

お客様の稼働状況やニーズに応じ、様々なプラン・保全支援のオプションをご用意していますので、ぜひお問い合わせください。

機械加工エリアでの取り組み

機械加工エリアでは、自社内でのモニタリングシステムDIASCOPEの活用事例と、シミュレーションソフトを活用したプログラム作成から加工に至るまでの工程効率化について、ご紹介しました。

DIASCOPEの活用事例については、以下の4点をご紹介しました。

  • 作業者が日常点検しているタンク油量等のチェックを、油面センサにより自動化
  • M0停止・アラーム停止・加工完了のNC情報を取得し、作業者にメールで通知
  • 1か月に1回の検査運転を行う「検査運転モニタ」機能を活用し、長期停止を未然防止
  • 稼働情報を自動集計し、作業分析に掛かる時間を短縮
  • シミュレーションソフトを活用したプログラム作成から加工に至るまでの工程効率化については、実際に社内の加工部門が行っている手順についてご紹介しました。
    3Dダイレクトモデラーを使った加工構想図によるプログラマーと現場作業者との打ち合わせや、社内で精緻に作りこみした治具・工具・機械の3Dデータ活用による、プログラム作成・シミュレーションにより、作業時間は従来に比べ短縮されています。当社では、このような加工部門の改善事例を紹介・提案することでお客様の生産立ち上げ・生産性向上を支援してまいります。

機械加工エリアでの取り組み
機械加工エリアでの取り組み

三菱重工工作機械の”自動化”

“自動化”は近年の人手不足から導入ニーズが高まってきています。しかし、投資効果を得るための計画検討や、技術的な立上げでの難しさが障壁となり、まだ広く導入が進んでいるわけではありません。そこで三菱重工工作機械では、工作機械の補機としての”省人化”から、大規模な”無人化”指向ラインまで、幅広くサポートを行っています。当社は、機械やロボットの導入からシステムインテグレートまでワンストップで、お客様の生産立上げに貢献します。

“省人化”は、工作機械にワーク搬入出の装置を付加したり、ティーチングの容易な協働ロボットを既存ラインに設置したりするもので、設備・スペース・コスト面から比較的容易に導入できるメリットがあります。また、効果の算定も容易なことから、投資の効果が手堅く得られることが特徴です。

“自動化”は、センシングとロボットの普及により、特に導入機運が高まりつつあります。製造上の特定の工程を自動機に置き換えていくもので、目的は高速化・高精度化・危険作業の機械化など様々です。当社では、ロボット活用はもちろん、専用機的な自動機の活用も含め、お客様のニーズに沿った最適な自動化をご提案いたします。

“無人化”は、現在の自動化の到達地点として考えられている姿です。次世代の無人化は、ライン単体から工場全体へと拡がっていくため、各自動機の自律・分散制御を進めていく必要があります。当社では将来に向け、このステップをDIASCOPEを用いて実現してまいります。

三菱重工工作機械の”自動化”
三菱重工工作機械の”自動化”

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