株式会社コスモ精機様は、1991年、愛媛県東温市にて創業されました。超精密金型、精密部品の製造や射出成形、自社商品の開発、農業事業など、多角的に事業を展開されています。当社小型精密加工機μV1を3台ご使用頂いており、常務取締役 松原正幸様、製造課 大野義孝様にお話を伺いました。
事業分野
・プラスチック金型成形事業部
カメラ・光学センサー・医療機器などの精密部品製造に使用する、熱可塑性プラスチック成形金型を製作しています。自社で射出成形を行い、製品の寸法・外観検査、金型設計へのフィードバック、量産まで、一貫した対応が特長です。
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・アミューズメント事業部
ダーツ用品の企画・製造・販売を行っています。「COSMO DARTS」「Fit Flight」など、精密加工技術を活かした自社ブランド製品が世界中のトッププレイヤーに愛されています。
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・輸入機器販売・レンタル事業部
海外製ダーツマシンの輸入・販売・レンタルを行っています。
・アグリ事業部
自社のハウス栽培プラントでトロピカルフルーツを生産。加工・販売を行っています。
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松原常務 2008年当時、デジタルカメラの鏡筒部品向け金型を5軸機で加工したいと考えたことが、μV1導入のきっかけになりました。
鏡筒というのはレンズを前後に動かす部品のため、正確に動作しなければならず、円筒の同軸度や真円度が求められます。また、必ず内側にしぼむよう微小な傾斜をつけたガイドが部品上にあり、形状は複雑、かつ高精度に仕上げる必要があります。
加工が難しい鏡筒部品の金型は、「自社で高い付加価値を生み出す」分野になると考えました。
⇒金属加工製品の紹介
※リンク先のコスモ精機様ウェブサイトで、「内径6方向スライド金型」画像をクリックすると、動画が再生されます。
松原常務 精度追求ができる機械だと考えています。
どの分野でも製品に求められる精度は年々高まっており、もちろん、一朝一夕で加工できるわけではありません。しかし、オペレータのノウハウを活かしてμV1を使いこなし、難易度の高い製品づくりに取り組んでいます。
大野社員 バレル(一般的に金属製で、手で持つ部分)は旋盤を使って加工し、チップ(先端部)やフライト(羽)、シャフト(バレルとフライトを繋ぐ部分)については、自社で金型加工・射出成形を行います。
ダーツも、やはり、精度が重要な製品ですね。たとえばフライトの肉厚は0.3mmで製作しますが、0.01mm厚みに差が出ると剛性が変わってしまうので、金型にはシビアな寸法精度が求められます。その加工にも、μV1を使っています。
松原常務 人間の手」というのはちょっとした重量にも敏感で、そこをクリアするのにも、精密な加工技術が必要です。
バレルの素材としてタングステンをよく使用するのですが、比重が大きい物質です。そのため、少しの削りすぎ・削り残しがあると個体毎の重量に差が生まれ、選手にとっては違和感の原因になってしまいます。しかし、当社で製造するバレルには重さのばらつきがなく、評価して頂けるポイントになっています。
当社では、どの事業でも一貫して「自社で高い付加価値を生み出すこと」を大切にします。ダーツ用品においては、機械加工・射出成形などの技術を活用した高品質な製品づくりにより、ブランド力を高め、それを実現しています。